CONCEPT

都市で暮らす人々に親しまれている310のコーヒー。
その味わいを創るのは店主の佐藤。
大切にしているBEANS、ROST、DRIPの3つの要素と、その想い。

美味しいコーヒーの始まりは、やっぱり美味しい素材から。
どんなに上手に焙煎できても、どんなに抽出の技術が長けていても、
素材が良くなくてはやっぱり美味しいコーヒーは始まらない。
私の母の実家は農家で、幼いころ畑の手伝いに連れ添ったことが
幾度かある。
そのせいか、手をかけて慈しみながら育てることと、人と人との関りの大切さを知っている。
コーヒー豆の栽培は十数年前まで、たいした儲けにもならない、
弱者の仕事だったと思う。
時代が変わり、今やコーヒーは一攫千金とまではいかないが、
かつては最高級といわれたブルーマウンテン1を凌ぐほどの高価なコーヒー豆が数多作られるようになった。
コーヒーの果実がもつ栄養と甘みや風味、それらをいかに果実に蓄えられるか。
3年の苗木の育成のあと、土壌や木々の管理、天候に応じた環境調整、手間暇のかかる精製工程を経て、作り手はやっとの思いでコーヒーたちを旅立たせる。
近年、そうして作られた特異的風味特性をもったコーヒーは各国でコンクールやオークションによって、最大価値を高められ、もはやコーヒー栽培は弱者の仕事ではなくなった。
生産者の絶え間ない努力、試行錯誤、研究。そんな海の向こうの出来事を私はまだ目の当たりにしたことはないけれど、想いを知っているからこそ、私にしかできないことがあると思う。
たくさんの想いがこもった、笑顔あふれるコーヒーを私が届けよう。

「BEANS」ここから始まる。

気が付けば「つくる」ことが好きだった。
喫茶店で働きたいと思ったのは
自分が自分であるための「唯一の場所」への憧れがあったから。
けれど現実、
美味しいと思っていないコーヒーをおすすめしなければならない時があった。
他人の店で働いている以上、自分がしたいことのすべてはできない。
我慢ができない性格が310.COFFEEを生んだと思う。
自分が心の底から本当においしいと思うものを届けたい。
ただそれだけだった。
焙煎とは、を習い学び、トライ&エラーの日々がコーヒーへの想いを強くさせた。
今日の天気、湿度、焙煎機と焙煎室の温まり方、排気の調整。
焙煎室に入った瞬間に五感にスイッチが入る。
音、香り、色、熱。それらは私が求めている味わいをイメージさせる。
この豆から「この味わいを作る」そう思った瞬間に、
コーヒー豆たちは表情を変えて、私に教えてくれる。
「今からおいしくなるよ」「今おいしいよ」おとぎ話のようなコーヒーとの対話。
同じ配合のブレンドでも季節によってちょっとだけ焼き方を変えるのも、
夏にはメロンが食べたいし、冬はストーブの前でアイス食べたいのと同じ。
味わいたい欲求が日ごと時節によって違うから。
そんな私のわがままをやさしくコーヒーたちは包み込んでくれる。
何にでもすべて何かが宿っていると思う。大切にして向き合えば必ず応じてくれる。
欠点豆の除去や鮮度管理も同じで、
美味しくあり続けてもらうための、手を抜けない作業。

「ROAST」おいしさを創ること。

若い時、バーで働いていたことがある。
熟練のバーテンダーはどんなものが飲みたいかお客さんに聞く。
「今日はこんな気分で」そういうお客さんにぴったりのカクテルを作って出す。
お客さんの好みを把握し、知識と技術と経験を最大限発揮する。
310.COFFEEのスタッフはコーヒーテンダーとでもいえばいいだろうか。
コーヒーにとって幸せなことは何だろうか。
おいしくコーヒーを飲んでもらう。それ以上でも以下でもない。
おいしくコーヒーを飲んでもらうために私たちがすべきことは、
コーヒーのおいしさを最大限再現すること。余計な味わいを入れないこと。
これは実に、知識と経験と技術と、そして想いが必要だ。
珈琲豆のスペックはもちろん、
挽きの粒度、湯温や、お湯のあて方、蒸らしの時間や注湯のスピード、量。
どれをとってもひとつ違えば全く違う味わいのコーヒーが出来上がる。
だからこそ面白い。
「こういうコーヒーが好みだと思う」淹れ手は心の中で感じ、
微妙な調整でコーヒーを淹れているのだ。
いつもと同じようで同じではないコーヒー。
艶やかなオイルを纏った琥珀色のコーヒーは、
温められた華やかなコーヒーカップでお客さんのもとへ運ばれる。
「おいしい」と思わずこぼれた声を聞き逃さず。こっそりニヤッとして。

「DRIP」コーヒーのおいしさを届けること。

BEANS

美味しいコーヒーの始まりは、やっぱり美味しい素材から。
どんなに上手に焙煎できても、どんなに抽出の技術が長けていても、
素材が良くなくてはやっぱり美味しいコーヒーは始まらない。
私の母の実家は農家で、幼いころ畑の手伝いに連れ添ったことが幾度かある。
そのせいか、手をかけて慈しみながら育てることと、人と人との関りの大切さを知っている。
コーヒー豆の栽培は十数年前まで、たいした儲けにもならない、弱者の仕事だったと思う。
時代が変わり、今やコーヒーは一攫千金とまではいかないが、
かつては最高級といわれたブルーマウンテン1を凌ぐほどの高価なコーヒー豆が
数多作られるようになった。
コーヒーの果実がもつ栄養と甘みや風味、それらをいかに果実に蓄えられるか。
3年の苗木の育成のあと、土壌や木々の管理、天候に応じた環境調整、手間暇のかかる
精製工程を経て、作り手はやっとの思いでコーヒーたちを旅立たせる。
近年、そうして作られた特異的風味特性をもったコーヒーは各国でコンクールやオークションに
よって、最大価値を高められ、もはやコーヒー栽培は弱者の仕事ではなくなった。
生産者の絶え間ない努力、試行錯誤、研究。そんな海の向こうの出来事を私はまだ目の当たりにしたことはないけれど、想いを知っているからこそ、私にしかできないことがあると思う。
たくさんの想いがこもった、笑顔あふれるコーヒーを私が届けよう。

「BEANS」ここから始まる。

気が付けば「つくる」ことが好きだった。
喫茶店で働きたいと思ったのは
自分が自分であるための「唯一の場所」への憧れがあったから。
けれど現実、
美味しいと思っていないコーヒーをおすすめしなければならない時があった。
他人の店で働いている以上、自分がしたいことのすべてはできない。
我慢ができない性格が310.COFFEEを生んだと思う。
自分が心の底から本当においしいと思うものを届けたい。
ただそれだけだった。
焙煎とは、を習い学び、トライ&エラーの日々がコーヒーへの想いを強くさせた。
今日の天気、湿度、焙煎機と焙煎室の温まり方、排気の調整。
焙煎室に入った瞬間に五感にスイッチが入る。
音、香り、色、熱。それらは私が求めている味わいをイメージさせる。
この豆から「この味わいを作る」そう思った瞬間に、
コーヒー豆たちは表情を変えて、私に教えてくれる。
「今からおいしくなるよ」「今おいしいよ」おとぎ話のようなコーヒーとの対話。
同じ配合のブレンドでも季節によってちょっとだけ焼き方を変えるのも、
夏にはメロンが食べたいし、冬はストーブの前でアイス食べたいのと同じ。
味わいたい欲求が日ごと時節によって違うから。
そんな私のわがままをやさしくコーヒーたちは包み込んでくれる。
何にでもすべて何かが宿っていると思う。大切にして向き合えば必ず応じてくれる。
欠点豆の除去や鮮度管理も同じで、
美味しくあり続けてもらうための、手を抜けない作業。

「ROAST」おいしさを創ること。

ROAST

DRIP

若い時、バーで働いていたことがある。
熟練のバーテンダーはどんなものが飲みたいかお客さんに聞く。
「今日はこんな気分で」そういうお客さんにぴったりのカクテルを作って出す。
お客さんの好みを把握し、知識と技術と経験を最大限発揮する。
310.COFFEEのスタッフはコーヒーテンダーとでもいえばいいだろうか。
コーヒーにとって幸せなことは何だろうか。
おいしくコーヒーを飲んでもらう。それ以上でも以下でもない。
おいしくコーヒーを飲んでもらうために私たちがすべきことは、
コーヒーのおいしさを最大限再現すること。余計な味わいを入れないこと。
これは実に、知識と経験と技術と、そして想いが必要だ。
珈琲豆のスペックはもちろん、
挽きの粒度、湯温や、お湯のあて方、蒸らしの時間や注湯のスピード、量。
どれをとってもひとつ違えば全く違う味わいのコーヒーが出来上がる。
だからこそ面白い。
「こういうコーヒーが好みだと思う」淹れ手は心の中で感じ、
微妙な調整でコーヒーを淹れているのだ。
いつもと同じようで同じではないコーヒー。
艶やかなオイルを纏った琥珀色のコーヒーは、
温められた華やかなコーヒーカップでお客さんのもとへ運ばれる。
「おいしい」と思わずこぼれた声を聞き逃さず。こっそりニヤッとして。

「DRIP」コーヒーのおいしさを届けること。